お知らせ
2024.01.05
○獣医がん学会認定医が在籍しております。
セカンドオピニオン等も受け付けております。腫瘍症例等でお困りの場合はご相談くださいませ。
○傷の小さな「腹腔鏡」による避妊手術は予約が必要となります。
詳しくは腹腔鏡手術についてをご確認くださいませ。
歯科
3歳以上の犬と猫では80%の割合で歯周病が存在すると言われています。当院では小さな病変も検出できる歯科レントゲンをはじめ、歯科用ユニット等を用い、専門性の高い歯科治療を行っております。
内視鏡外科
傷穴が小さく、手術後の痛みも少ないのが特徴です。動物への負担が少なく、より安全で身体にやさしい手術と言えます。当院は腹腔鏡を用いた検査から外科手術まで様々な症例の治療に当たっています。
耳科
当院では耳道や鼓室胞を観察することができるビデオオトスコープ(VOS)を用いた耳科治療を行っております。疾患の原因を明らかにし、検査結果をもとにベストな治療方法を提案いたします。
院長ごあいさつ
ブログ
2024.03.13 春に始める!犬の健康対策「フィラリア予防」
春の訪れは、愛犬たちとの楽しい散歩やアウトドア活動の季節。
しかし、この時期に注意が必要なのが犬のフィラリア症です。
4月からのフィラリア予防の対策について、
そして予防のための事前検査の重要性についてご紹介いたします。フィラリア症のリスクとは?
フィラリア症は、蚊によって媒介される寄生虫が原因で発症する犬の病気です。
特に4月から11月にかけての蚊の活動が増える季節には注意が必要で、予防が最も重要なポイントとなります。この寄生虫は犬の心臓や肺に寄生し、重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。愛犬をこれらのリスクから守るためには、定期的な予防が不可欠です。
予防の重要性
フィラリア症の予防は、通年を通して行うべきですが、春から夏にかけての期間が特に重要で、
当院では蚊がいる時期をカバーするために、最低でも5~12月の8ヶ月以上の予防を推奨しています。
蚊の活動が本格化する前に予防を始め、愛犬を守りましょう。
予防薬をどのように選ぶかは獣医師との相談が不可欠です。市販の予防薬には
ワンちゃんが好んで食べてくれる味付きのオヤツやクッキータイプのものの他に、
フィラリアに加え、ノミやダニまでを予防できるオールインワンタイプであったり、
背中に液体を垂らすスポットタイプなど
さまざまな種類があり、愛犬の好みや体重や健康状態に合わせて正確な投与量を確認することが重要です。フィラリア検査と予防キャンペーン
予防の一環として、当院ではフィラリア検査と血液検査のキャンペーンを実施しています。
フィラリア検査は、犬の血液を調べることで感染の有無を確認できます。また、一緒のタイミングで採取した血液で検査を行うことで、全身の健康状態を把握し、早期発見・対応が可能です。
予防のメリット
フィラリア症の予防は、愛犬の健康だけでなく、家族との幸せな時間を増やすことにも繋がります。心臓や肺への寄生を防ぐことで、愛犬の健康状態を向上させることができます。
予防がもたらすメリットは、愛犬の健康状態の向上だけでなく、
長期的な医療費の削減や不安の軽減にも繋がります。
予防薬の投与を通じて、愛犬の寿命を延ばし、より豊かな生活を築くことができるでしょう。最後に
春は新しい始まりの季節。
愛犬との楽しい日々を過ごすために、4月からのフィラリア症予防と血液検査キャンペーンを是非ご利用ください。
ご質問や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。愛犬と一緒に素敵な春をお迎えください。予防は健康な未来への第一歩です。
ココロよしざき動物病院 Y
2024.02.21 なんかじっとしてる…?それもしかしたら…!
こんにちは
冬のピークを越え、少しずつ気温も高くなってきましたね
日々診察をしていると、たまに診察時に『ご飯は食べるけどもなんかじっとして動かないけど、何か病気かな??』というご相談をいただくのですが、
その際に考えられうるものの一つとして“椎間板ヘルニア”(あくまで可能性の一つです)という疾患がありまして、今回はそれについて少しご紹介したいと思います。
椎間板ヘルニアとは、脊椎(背骨)の間にある椎間板(軟骨)が脊髄(神経)の通っている管の中に突出する状態のことであり、
突出した椎間板によって脊髄が圧迫されることで痛みや痺れ、麻痺などを引き起こします。
これは椎間板に強い力が加えられたときに起こりますが、その力は以下のような日常的な動きでも加えられることがあります。(ジャンプ、走る、階段の昇り降り等々)
なので、どんな子にもなりうる可能性がありますが、一部の犬種では遺伝的になりやすいものも知られています。(ミニチュアダックス、シーズー、ペキニーズ、ビーグルなど)
症状は、ヘルニアが起こった部位と脊髄の圧迫の度合いで違いがあり、首の痛みや腰の痛み、前肢や後肢の痺れや麻痺など多岐にわたり、体を丸めてじっとしてたり抱っこすると痛がったりなどもみられたりします。
治療方法は、症状が軽い痛みぐらいのものであれば安静や鎮痛薬などでの内科療法ですが、症状が重く麻痺などがみられるものであれば手術での対応になります。
症状が重症なものの場合、手術しても麻痺が残ってしまい歩行や排尿に障害が残ることもあり、それは発症してから時間経過が長くなればなるほど確率が高くなるので、早期に治療することが勧められます。
ですので、“あれ?なんか動き悪いな”とか“足の動き変だな”などの異変を感じた際には早めに診察を受けていただき、症状に合った治療をしていきましょう。
何か気になることがあれば気軽に病院までご連絡ください。
ココロよしざき動物病院 V
2024.01.31 関節の痛みに
猫に多い変形性関節症
変形性関節症に対する新しい治療薬「ソレンシア」が昨年発売されましたのでご紹介いたします。
ソレンシアHP:https://www2.zoetis.jp/より
これまではNSAIDsと呼ばれるお薬が用いられており、COX(シクロオキシゲナーゼ)を阻害し痛みを和らげる一方、胃酸が増えて胃が荒れたり、腎臓の血流が悪くなったりという副作用もあり、長期的に使用するにはやや使いづらいお薬でした。
しかし今回ご紹介する「ソレンシア」の有効成分は「フルネベトマブ」といい、NGF(神経成長因子)に作用する分子標的薬です。
変形性関節症の関節内にNGFが増量しており痛くなると言われており、そこをピンポイントで標的とするのでNSAIDsと異なり副作用が起こりづらいというメリットがあります。
実際使用してみた感じでも、非常によく効いている感じがします。
今回、その「ソレンシア」の注射シーンをご紹介いたします。
ご協力いただいたのはニャーポンさんです。ありがとうございます。
以上、ソレンシアのご紹介でした。お気軽にお問い合わせくださいませ。
ココロよしざき動物病院 林
2024.01.10 歯が無くなる!? 歯石を放置するリスクとは
皆さんこんにちは!
今月は歯石取りの重要性についてお話ししていこうと思います。まずはこの写真を見て下さい。
この子は歯石がちょっと付着しているものの、特に気にならない程度のものに思えます。
しかし、よく見てみると、
黄色矢印のところの歯肉が赤く腫れていて、歯肉炎が出始めています。
これは『歯周病の初期病変』の状態です。このように一度歯石が付いてしまうと、
歯磨きでいくら磨いても歯石が取れることはありません。
むしろ、歯肉が赤く腫れている状態で歯磨きを行うと、
痛みが出るため歯磨きを嫌がるようになってしまい逆効果です。「歯磨きを嫌がってやらせてくれない...」の原因の一つに歯肉炎を起こしていて、
痛みがある状態で歯磨きをしているということが考えられます。だからと言って、
歯磨きをせずにこういった歯石を放置しておくと、
歯周病は進行し、歯の周囲にある歯槽骨という歯を支える骨が溶けていきます。
歯槽骨が溶けてしまったら、そこからの回復は見込めず、抜歯しなければいけなくなります。なので、大切な歯を守るためには
上の写真のような初期の段階でのスケーリングがとても大切になってきます。
歯槽骨が溶けてしまう前に、歯石をしっかりと取って、
炎症・痛みを取り除いてから歯磨きトレーニングをしてあげる。これをしている動物と、していない動物では
年齢を重ねたのちに残っている歯の本数は大きく異なります。この写真の子のスケーリング直後の写真がこちらです。
歯石はきれいに除去され、歯の表面を研磨することで、
新たな歯石が付きづらいように処置を行なっています。ここから炎症が落ち着いたタイミングで、
歯磨きトレーニングを行うと、痛みが少ない状態で歯磨きができるので、
歯ブラシを許容してくれるようになり、
お家でのデンタルケアがやりやすくなります。愛犬、愛猫の大切な歯を一本でも多く残すために、まずはご相談だけでも結構です。
診察の際にでもお気軽にお声掛けください。抜歯を伴わないスケーリングは4~5万円(※1)で行うことができます。
※1:詳細は「当院HP 歯科について」を参照ください。ココロよしざき動物病院 Y
2023.12.21 猫ちゃんおしっこでてますか?
みなさまこんにちは
突然ですが、冬の寒い時期に猫ちゃんの尿トラブルが多いのはご存じでしょうか?
特に雄猫に多いのですが、雄猫は尿道が狭いうえに長いので結石や代謝物などが詰まりやすく、詰まると排尿ができなくなり、さまざまな身体的トラブルが起こります。
詰まるものとしては結石や血栓、菌塊などが多く(他にもありますが)その中でも結石は割合的に多く見られます。
さて、なぜ冬の寒い時期に尿トラブルが多いかというと、冬場は活動量が減少するため飲水量も少なくなり、排尿回数が少なくなります。
排尿回数が少なくなると必然的に排尿間隔が長くなり膀胱に尿をためておく時間が長くなってしまいます。
尿が膀胱内に長くたまっていればいるほど尿は濃縮され中でミネラルなどがくっつきやすくなり、その結果、結石が出来上がります。
それが詰まれば尿道閉塞になりますし、詰まらなくても膀胱内を傷つけたりすることで膀胱炎になったりなどのトラブルを引き起こすのです。
ですので、冬の寒い時期はおしっこの出具合や飲水量をより意識的に確認すると良いかと思います。
尿トラブルは早く見つけてあげれば、猫ちゃんの負担も少なく済みますので、早めの対応を心がけましょう。
もし少しでも不安に思うことや疑問に思うことがあればご相談ください。
ココロよしざき動物病院 V